Vol.23 No.12
【特 集】 農林水産研究の四半世紀を振り返る


土地利用型農業への総合的な研究の取り組み
三輪 睿太郎
1.米の消費の減少の中で水田農業の確立を求めて
(1)消費ニーズに応え、新規用途を開発 (2)実需に向けた国産コムギの品質向上 (3)食用ダイズ品質・収量の向上と省力機械化 (4)排水と湿害回避−水田での本作化の基礎 (5)省力とコスト低減に向けたイネの直播と機械化栽培 (6)苗箱よさらば−ロングマット移植体系
2.高収益で持続的な畑作農業の確立にむけて
(1)比較優位性を求めて−需要の確保と開拓に向けた品種開発 (2)農法の転換−消費者の関心と環境の調和 (3)キャベツの収穫を楽にしたい−機械化への途
3.夢を現実に −バイオテクノロジー、情報革命など
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生物資源研究 −17年の奇跡−
桂  直樹
1.生物多様性研究とジーンバンク
(1)遺伝資源(ジーンバンク)事業 (2)遺伝資源(生物種の多様性)研究
2.分子遺伝研究
(1)イネゲノム研究 (2)ミレニアムプロジェクトとしてのイネゲノム研究 (3)イネ以外の分子遺伝研究
3.生理機能研究
(1)光合成機能研究 (2)植物形態形成などの研究
4.生物工学研究
(1)植物バイテク関連研究 (2)生体分子の構造と機能、生体分子工学
5.放射線育種研究
(1)新しい突然変異利用技術の開発 (2)果樹などの突然変異誘発法・利用法の開発
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農業環境研究の流れとその成果
陽  捷行
1.世界と日本の環境問題の流れ
2.農林水産省における環境保全に関連する研究の流れ
3.農業環境技術研究所の設立
4.農業環境研究の流れと成果
(1)主要な研究の流れ(1983−2000) (2)研究成果 (3)研究成果の公表
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国際競争にうち克つ畜産技術開発を目指して
横内 圀生
1.世界トップレベルの乳用牛
(1)乳用牛の育種・改良と優良乳用牛の増殖 (2)高泌乳牛の栄養・飼養管理技術の確立
2.消費者に信頼される高品質畜産物を目指して
(1)消費ニーズに応える畜産物の開発 (2)公正な表示に寄与する畜産物の品質評価
3.わが国の気候風土、消費者ニーズに対応した豚・鶏の生産技術
(1)地域に適応した系統豚の造成 (2)育種理論の採卵鶏育種への応用 (3)多産鶏作出のための育種素材と医用モデル系統の造成
4.わが国の飼料基盤に基づく飼養標準の作成
5.環境保全型畜産への取り組み
6.加速された家畜先端研究
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土−草−家畜の循環型草地畜産を目指して
中島 皐介
1.草地飼料作の研究方向
2.草地・飼料作における技術展開
(1)草地生態系の解明 (2)草地開発技術の確立 (3)飼料作物品種の育成 (4)飼料作物の高位生産技術の確立  (5)収穫・調整・利用技術の確立 (6)草地を利用する家畜飼養管理技術の確立
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果樹産業の新たな展開を目指して
梶浦 一郎
1.果実の生産・消費構造が変化した四半世紀
2.産業を支える品種育成と育種技術
(1)新品種育成による産業の活性化 (2)新品種育成を支える技術開発
3.画期的な栽培技術の開発に向けて
(1)これまでの技術開発の成果 (2)今後の栽培研究の展開
4.果樹栽培における病害虫の発生と防除技術
(1)病害分野 (2)害虫分野
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野菜、花き、茶業の多様化に応える技術開発を目指して
中村  浩
1.野菜研究
2.花き研究
3.茶業研究
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農業土木研究から農業工学研究へ
佐藤  寛
1.はじめに
2.農業土木・農業工学技術が果たした役割
3.研究の変遷
4.研究の業績
5.おわりに
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活力ある北海道農業を目指して
稲葉 忠興
1.高く評価されている水稲の冷害防止技術:深水灌漑法
2.普及率が高い水稲の成苗ポット苗の機械移植栽培
3.ばれいしょ、そば、水稲、たまねぎの新品種
4.持続的な畑作の圃場・土壌の管理技術
5.8,500kgになった乳牛の泌乳量
6.54万haに増えた草地
7.期待が大きい環境保全型の病害虫防除技術
8.日本をリードした土壌分類研究
9.ニーズが大きい融雪促進技術と防風技術
10.実力を発揮しだした総合研究
11.期待が大きい北方圏との国際共同研究
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東北地域における総合研究の展開
井上 隆弘
1.はじめに
2.25年前の情勢
3.総合研究の源流
4.総合研究の25年を顧みる
5.水田営農・2年3作技術体系
6.冷害回避技術
7.おわりに
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重粘土・多雪地帯の水田に取り組む北陸農業研究
平岩  進
1.はじめに
2.水田営農システムの開発
(1)地域総合研究 (2)農業経営研究 
3.高品質・低コスト生産のための水稲育種
(1)水稲の育種法研究 (2)水稲の育種研究 (3)水稲の品質評価研究
4.水田高度利用のための技術研究
(1)水稲作生産力の安定と向上技術 (2)転換畑作物の生産安定化と向上技術 (3)家畜の飼養管理技術の開発 (4)雪関係研究
5.おわりに
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中山間地域農業・農村の活性化を目指す近畿中国農業研究
高木 清繼
1.はじめに
2.これまでの主な研究成果
(1)昭和後期における近畿中国地域農業の展開 (2)小規模野菜産地に適した地域流通 (3)阪神淡路大震災における食料供給・農業生産の被害と対応  (4)野菜栽培への再生紙マルチの利用 (5)イネ育苗期の細菌病を防除する拮抗細菌CAB−02 (6)メアカタマゴバチによるコナガの防除  (7)圃場サイズでの気温分布推定法 (8)飼料用水稲品種「ホシユタカ」 (9)巨大胚水稲品種「はいみのり」 (10)コメ胚芽の水浸漬で激増する機能性アミノ酸GABAとその臨床効果  (11)イネの葉群形成の基礎としての模写生長性の解明 (12)フロートマット式湛液水耕装置の開発 (13)培養液窒素形態の変更によるホウレンソウの低硝酸・低シュウ酸生産技術の開発  (14)黒毛和種の泌乳特性とその改良に関する研究 (15)ビタミンEの抗酸化力を利用して貯蔵中の牛肉の劣化を抑える技術  (16)自然公園におけるシバ型草原の保全的転換技術
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傾斜地農業の活性化を目指して
滝本 勇治
1.はじめに
2.傾斜地農業を支える基盤技術の開発
(1)傾斜地農地の保全・整備技術の開発 (2)傾斜地資源の管理・利用技術の開発 (3)軽労で低コストな作業技術の開発 (4)中山間傾斜地での放牧技術の開発
3.傾斜地農業活性化のための作物生産技術の開発
(1)傾斜地帯への野菜の導入定着技術の確立 (2)南米原産作物ヤーコンの新品種育成と栽培技術のの開発 (3)カンキツの高品位安定生産技術の開発  (4)ハダカムギの新品種育成 (5)キュウリモザイク病防除技術の開発 (6)性フェロモンなどによる害虫防除技術の開発  (7)特産作物の健康機能性の解明
4.傾斜地農業地域の活性化方策
(1)地域農業の動向予測と営農方式の策定 (2)傾斜地カンキツ園における軽労型高品質果実生産システムの確立  (3)四国傾斜地に対応した野菜・花きなどの集団的生産システムの確立
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立地の有利性を活かした九州・沖縄農業研究
小川  奎
1.麦・大豆・飼料作物などの食料自給率向上に向けた総合的な技術開発
(1)麦、大豆の需要拡大へ新形質の品種を次々と (2)時代の要望に応えた水稲作を目指して (3)自給率向上を目指した飼料及び家畜生産 (4)南西諸島のサトウキビを基幹とした農業の経営安定と製糖業振興に貢献
2.農作物の機能性を活かした育種から新規食品素材の開発に至る開放型研究
(1)甘しょの新需要拡大を目指した育種から加工・機能性評価までの一貫研究
3.九州・沖縄特有の自然条件を生かし、病害虫・気象災害を克服する技術開発
(1)海外飛来性・新発生・侵入病害虫との闘い (2)暑熱から高泌乳牛の乳量低下を防ぐ畜舎環境、飼料給与法の改善 (3)家畜排泄物の負荷軽減を目指した技術 (4)地下水・水系・沿岸生態系保全のための生産環境管理技術 (5)沖縄地域を舞台にした新しい連携研究
4.おわりに
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農業の社会科学研究
篠原  孝
1.新基本法の4つの柱
2.食料需給(国際需給とフードシステム)
3.国際問題
(1)貿易問題 (2)先進国農業・農政の比較
4.多面的機能
5.農業構造
(1)構造変動の分析 (2)構造の将来予測
6.農村定住
7.その他(技術、社会学、歴史、各国研究)
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蚕糸・昆虫機能研究
−新産業の創出を目指して−
井上  元
1.はじめに
2.昆虫機能研究の展開
(1)遺伝情報発現機構の解明と利用 (2)生態情報機能の解明と利用 (3)生体素材の特性解明と利用
3.蚕糸研究の展開
(1)用途別繭の効率的生産技術の開発
4.おわりに
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動物衛生研究の新たな展開
−動物を守る、ヒトを守る−
寺門 誠致
1.感染病研究
2.免疫研究
3.生産病研究
4.安全性研究
5.基礎生命科学研究
6.おわりに
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食品産業の新たな展開を目指して
鈴木 建夫
1.食品理化学部
2.分析評価部
3.食品機能部
4.流通保全部
5.素材利用部
6.応用微生物部
7.生物機能開発部
8.食品工学部
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「国際農業研究」の歩み
前野 休明
1.熱研設置以前の枠組み論議
2.熱帯農業研究センターの設置と筑波移転
3.農業研究協力をめぐる動きと熱研
(1)協力相手国の格差の増大 (2)研究対象の拡大 (3)先進諸国の対応と日本の政府開発援助 (4)開発途上国の農業試験研究機関の発展
4.研究の深化と拡大
(1)調査情報部 (2)基盤技術研究部 (3)環境資源利用部 (4)沖縄支所
5.JIRCASの設立前後
(1)新しい国際研究機関JIRCASの機能 (2)JIRCASにおける最近の共同研究の動向
6.JIRCASの研究目標と研究戦略
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森林・林業・林産業研究のあゆみ
廣居 忠量
1.森林・林業研究
(1)松食い虫 (2)環境保全のうねり (3)新技術としての遠隔探査研究 (4)森林の多様な機能に関する研究
2.林産業研究
(1)外材時代への対応 (2)国産材の需要開拓 (3)新しい需要方向に対する国産針葉樹材の乾燥技術の対応 (4)バイオマス変換計画、新需要開発計画
3.海外研究・国際協力
(1)背景 (2)アジア太平洋地域の森林生態系研究 (3)海外での林業・林産業研究協力
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水産研究の歩み
畑中  寛
1.はじめに
2.水産業の変遷と水産研究の流れについて
3.分野別研究の成果
(1)水産資源研究 (2)海洋研究 (3)増養殖研究 (4)利用・加工研究 (5)水産工学研究
4.おわりに
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