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タイトル画像:日本の特別天然記念物

はじめに  特別天然記念物の指定基準  特別天然記念物分布図

第I部 動物  第II部 植物


はじめに

 文化財といえば、由緒ある建造物、美術工芸品、史跡などを連想される方が多いのではないでしょうか。

 自然界の動物、植物、鉱物にも文化財があります。

 日本の国土は、地形が変化に富み、気候も亜寒帯から亜熱帯にわたっているので、自然は多様性に富んでいます。 そして、もとは大陸と地続きであったことや火山活動が活発なことも、特徴的な自然を形成してきた要因になっています。

 この豊かな自然のなかに、文化財保護法により、学術上の価値が高く特に重要なものとして75の特別天然記念物と、 重要なものとして892の天然記念物が指定されています。つまり、967もの貴重な自然の文化財が全国に分布しているのです。

 これらには、有名な観光地や観光資源になっているものもあれば、専門家を除いてほとんど関心が持たれていないものもあります。

 そこで、自然の文化財とはどういうものかを知ろうと、特別天然記念物を訪ね歩きました。

 絶滅の危機からよみがえった鳥類、生きた化石といわれる哺乳類、きびしい気象条件のもとでかれんな花を咲かせる高山植物、力強い生命力を感じさせる巨樹、 ものすごい噴火を想像させる溶岩流、噴泉が造りだした奇岩などに目を見張り、感動しました。

 このようなすばらしい自然を眺め、そのなかに浸っていると、我を忘れます。

 今後、特別天然記念物を主に自然の文化財をよく観察しながら、自然との共生の在り方を探ってみたいと思っています。

津田 
(1936年生まれ、農林水産省OB)


 「自然の文化財を訪ねて―特別天然記念物に感動―」と題する冊子が自費出版されました。津田骼≠ェ7年あまりかけて、 動物、植物、鉱物および天然保護区域の75の特別天然記念物を訪ね歩きながらまとめられた労作で、(社)農林水産技術情報協会(当時)にも寄贈いただきました。

 この貴重な資料は、「自然との共生」を考えるうえで広い分野の方々に関心を持たれるものであり、当協会のホームページで紹介させてもらいたいと同氏に相談したところ、 ご快諾いただきました。そこで、動物と植物の51件について紹介することにしました。原文の長いものはホームページ用に要約してあります。

当コーナーに掲載している情報は2004年現在のものですので、最新の特別天然記念物の指定件数・対象につきましては、下記データベース等でご確認ください



 特別天然記念物の指定基準 



 特別天然記念物分布図 

  【PDF】(279KB)  【JPEG】(2048×1455ピクセル、239KB)

 第I部 動 物 


1.タンチョウ

2.カモシカ

3.アホウドリ

4.メグロ

5.ト キ

6.ライチョウ

7.オオサンショウウオ

8.コウノトリ

9.カワウソ

10.土佐のオナガドリ

11.アマミノクロウサギ

12.ノグチゲラ

13.カンムリワシ

14.イリオモテヤマネコ

15.小湊のハクチョウおよびその渡来地

16.鯛の浦タイ生息地

17.ホタルイカ群遊海面

18.長岡のゲンジボタルおよびその発生地

19.八代のツルおよびその渡来地

20.高知市のミカドアゲハおよびその生息地

21.鹿児島県のツルおよびその渡来地



 第II部 植 物 

22.阿寒湖のマリモ

23.野幌原始林

24.アポイ岳高山植物群落

25.早池峰山および薬師岳の高山帯・森林植物群落

26.羽黒山のスギ並木

27.東根の大ケヤキ

28.日光スギ並木街道附並木寄進碑

29.コウシンソウ自生地

30.牛島のフジ

31.田島ケ原サクラソウ自生地

32.大島のサクラ株

33.白馬連山高山植物帯

34.石徹白のスギ

35.狩宿の下馬ザクラ

36.春日山原始林

37.大山のダイセンキャラボク純林

38.加茂の大クス

39.宝生院(ほうしょういん)のシンパク

40.杉の大スギ

41.古処山ツゲ原始林

42.立花山クスノキ原始林

43.相良のアイラトビカズラ

44.青島亜熱帯性植物群落

45.内海のヤッコソウ発生地

46.都井岬ソテツ自生地

47.枇榔島亜熱帯性植物群落

48.蒲生のクス

49.喜入のリュウキュウコウガイ産地

50.鹿児島県のソテツ自生地

51.屋久島スギ原始林



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