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アホウドリ



所在地:地域を定めず(主な生息地:東京都、沖縄県)
指定の経緯:
 昭和33年(1958) 4月25日天然記念物指定、37年(1962) 4月19日特別天然記念物指定(基準:動物(2))、40年(1965) 5月10日名称変更・地域変更


アホウドリと鳥島蕪崎の営巣地
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 北半球最大の海鳥で、全長100cm・体重6kg。大きな翼を広げると240cmにもなり、洋上では海面近くの風速差を巧みに利用して、ほとんど羽ばたかず、 波の上を滑るように優雅に何時間も飛翔する。時速70〜80kmと速く、荒れた海ほど高速で飛ぶ。

 アホウドリ科。後頭部から頚にかけて淡黄金色、翼と尾の先端が黒褐色のほかは白色の羽毛。くちばしは淡紅色、足は青灰色、みずかきは黒色。 幼鳥は黒い羽毛に覆われ、4〜5歳で顔から胸にかけて白くなり、10歳で成鳥の羽色になる。

 10月の繁殖期になると、まず成鳥の雄が、やや遅れて雌が島に帰ってくる。11〜12月に亜成鳥が、1〜3月に若鳥が飛来する。

 雌は地面に小石や草で簡単な巣を作り、10月下旬から11月上旬に1個産卵。親鳥が交代で65日抱くと、12月末から1月中旬に孵化する。

 餌は魚・イカ・甲殻類。雛が4〜5か月で丸々と太って親鳥より重くなると、親鳥はその幼鳥を残して島を離れ渡りの旅に出る。幼鳥は、 体に貯えた栄養を使って半月ほど飛ぶ練習をしながら体重を落とし、5月中旬から6月上旬に海へ出て行く。

 6〜9月の行動圏は、鳥島から5,000km以上あるアリューシャン列島近海・ベーリング海・アラスカ湾など北太平洋北部とその沿海の広い範囲にわたっていると考えられているが、 洋上での行動や移動の様子はほとんどわかっていない。北上の途中、日本列島や千島列島の太平洋沿岸沖に立ち寄り栄養を補給する。

 10〜5月の繁殖期には、ハワイ諸島・アメリカ西海岸沖・カリフォルニア半島沖でも多く観察されている。

 若鳥が戻ってくるのは早くて2歳、ほとんどが4歳になってからで、2〜3年かけてつがいになると、平均7歳の亜成鳥ながら翌年から繁殖を開始する。寿命は20年以上。


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