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バレンシアオレンジ



 世界で最も多く植えられている晩生オレンジの代表格。わが国を除く主要かんきつ生産国は本種を多く植栽している。サンキストのブランドは有名。
 スペイン原産と思われがちだが、スペインには本種はなくポルトガルのドン・ジョオンが本種と同じであることからポルトガル説が有力となった。19世紀末に大西洋アゾレス島からフロリダに渡り、カリフォルニアに伝わった。スペイン人が自国バレンシア地方に植えられている晩生のオレンジに似ていると語ったことからバレンシアレートと命名された。

 わが国では唯一和歌山で生産していたが、夏の高温が回青現象(いったん黄色になった果実が再び青色になる)を起こすため、外国産果実に太刀打ちができず、近年栽培は少なくなった。収穫後すぐの新鮮さ、みずみずしい旬の果実という付加価値では消費者ニーズを取り戻せないものか

 収穫期はアメリカ・カリフォルニアでは6〜11月、フロリダは5月、南アフリカ5〜6月。
 果実の大きさは200g内外。果皮は橙色果面は粗い。果肉は橙黄色で柔軟多汁、酸味はやや強いが糖度も高く、香気があって風味は極上。




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