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 「橙のめでたくあるや餅の上 冬葉」

 インドで発現し東進して中国に伝わった。わが国に導入されたのは古く、田道間守公が持ち帰ったのは本種であるとの田中長三郎博士の説がある。万葉集にはあべたちばなとして歌われている。橙として名前が初めてあらわれたのは深江輔仁の「本草和名」である。

 わが国では1樹に2シーズンの新旧の果実がなっていることから代々といわれ、子孫繁栄を意味し正月の飾りに利用されている。酸が強く生食には向かないが食酢に広く利用されている。「煮えそむる 鍋たのもしく待つ皿へ 橙の香の高きをしぼる 寿樹」の歌があり、冬の風物詩を物語っている。

 同じ橙が西に行きサワーオレンジとして、マーマレードの原料として有名で、世界のかんきつ主要台木となった。




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