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三宝柑(さんぼうかん)



 三宝柑は形に何とも言えぬ風情があり、静物画の対象として、また年賀はがきのデザインにもなった。起源は明らかではないが、江戸時代に和歌山城内にただ1本の原木があり、 その果実を三宝に載せて殿に献上したところから、この名が付けられたという。おそらく柚や橙を親として発現したと思われる。 当時は城外持ち出し禁止で一般には栽培されなかった。それが明治時代になり、吉備町の大江城平が接ぎ木し、湯浅町の千川安松が分譲してもらい現在の産地に広がった。 主に和歌山県湯浅町特産。

 果実は250〜300gあり、剥きやすいが、可食部が少ない。皮が厚く種子が多いことと、す上がり果が多いことが大きな産地を形成できなかった理由と思われる。 しかし、まろやかでスッキリした初夏の味が忘れられない三宝柑党も少なくない。




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